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Project / SIDE B 009

  • nonaky2000
  • 2017年10月25日
  • 読了時間: 2分

Photo by Ukyo Koreeda (His FB page)

俺とお前とロールキャベツ

ロールキャベツってさ、俺の中ではデミグラスとかクリームで煮込んだコッテリしたやつなんだよな。肉にも胡椒とかのスパイスが効いてて、パスタかなんかと一緒に食いたくなる感じ? わかるだろ? そう、上に生クリームかかってる感じのビジュアルで(笑)。な? でもさ、こないだ嫁が急にロールキャベツ作ったわけよ。したらなんかコンソメっぽい感じで、味がユルーいのよ。見た目も味もなんかユルーいの。俺もエッ? コレなんて料理?とか思ったんだけど、悪いから旨いとか言って食べるじゃん。まあ実際わりと旨かったんだけどさ。したら途中で気づいたんだよね。これって嫁さんの性格が表れてるのかもなーって。俺と違って性格が優しいんだよな。円いっていうかさ。それが味に出てるんだなーって。まあ、こんな話、お前にしかしないけどな。早く結婚しろよ、お前も。

[Project SIDE B(B面)とは]

写真家は被写体から何かを感じ取り、その対象をそれぞれの視点で切り取ります。

そこには家族や友達への愛が込められているのかもしれないし、哲学的な意味が

あるのかもしれません。あるいは、単なる感覚的な気まぐれや偶然かもしれない。

それらはすべて、写真家が写真に託した本来の意図として、尊重されるべきもの。

レコードでいうA面です。

一方、このプロジェクト B面では、写真がどのような意図でどう撮られたかを

ほとんど無視します。写真を「見る」側の視点で自由に解釈し、妄想し、

勝手なストーリーを付け加えています。一度世に出た写真は、写真家の本来の

意図から離れ、見る人の感覚や感情に委ねられるもの。楽しげな写真を悲しく

見る人もいるし、その逆もあり得ます。プロジェクト B面は、そうした写真の

特性を逆手にとって、見る側が勝手に物語を紡ぎ始めたら一体どうなるのか、

という実験であり遊びなのです。

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